- 営業活動に見た目に関する心理学の力を活用したい。
- 制服やいい衣装を着た時になんかいつもの自分と変わる気がする。
- 「役割効果」や「白衣効果」というのを聞いたことがあるけどどんなものなのだろう?
今回はそんな悩みを持つ若手営業マンのあなたに向けて、服装がもつ役割効果についてまとめました。
あなたは「役割効果という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
これは簡単にいうと、役割を持った制服や衣装などを着ることで、態度や行動に変化が表れるという状態です。
もし仮に、あなたが警察官や警備員の格好を着て街を歩くとしたらどのように街を歩きますか?
きっと信号待ちや歩行時に「いつもよりもルールを守った行動をしなきゃ」と気持ちが引き締まるのではないでしょうか。
確かに結婚式でタキシード来たときはイケてる気分になったな~。
このようにコスチュームに見合った態度や行動をやってしまうのが心理学で言う「役割効果」になります。
逆に言えば、「役割効果」を意識して見た目を選ぶことで、自分の手に入れたい態度や振る舞いができやすくなります。
売れている営業マンの見た目になれば、売れそうな振る舞いをするでしょう。
そこで今回は若手営業マンのあなたに向けて、「役割効果」について深掘りをしながら、コスチュームから生まれる「役割効果」を味方につける方法を解説していきます。
記事前半では、そもそも「役割効果」とは何なのか。
後半では、あなたの見た目に「役割効果」を取り入れる方法を解説します。
形から入ると、おのずと内面も変わっていきます。
役割をイメージさせる服装の力を我がものにしましょう。
まずは守破離の守から始めよう!
そもそも「役割効果」ってなに?結論、見た目で行動や態度が変わる。
まずは「役割効果」について解説していきます。
役割効果とは、特定の役割や立場にある人が、その役職や立場に相応しい振る舞いとして、どのような行動を取るべきか自ら理解し、実行することを指します。
例えるなら「リーダー」という役割を与えられた人が、リーダーらしい振る舞いとして会議の司会進行をしたり、チームをまとめる行動を行うようなものです。
役割には人を動かす大きな力があるのですが、その「役割」と同じ効果が「コスチューム」にあります。
では役割効果をもつコスチュームにはどんなものがあるのでしょうか。
役割効果の心理学実験や効果の例を見ていきましょう。
役割効果の心理実験例2選
コスチュームの持つ役割効果が出ている有名な実験が2つあるので解説していきます。
役割効果の心理実験例1:「看守」「囚人」という役割で暴走が起きた話。
役割効果についての有名な実験としてアメリカの心理学者であるジンバルドーらが行った「スタンフォード監獄実験」があります。被験者を「看守役」「囚人役」に分け、それぞれコスチュームを着用して模擬刑務所内で演じてもらうという実験です。
実験開始後、看守役は看守らしく、囚人役は囚人らしくなります。
そしてその行動はエスカレート。
看守役の中から囚人役に対して侮辱的な行動を取ったり、ひどい暴力行為を行うものも出てきました。
囚人役も精神的に追い込まれてしまい、あまりにも危険な状況になったため実験は途中で打ち切りになりました。
この実験からコスチュームは、役割や力関係を強く意識させることがわかります。
役割効果の心理実験例2:白衣を着ることで成績が上がった医学生の話。
役割効果についての有名なものとして「白衣」を使った事例があります。
とある心療内科で、勉強の成績が上がらない医学生に対してとある処置が行われました。
その処置というのが医学生に「白衣を着せて勉強をさせる」というものです。
すると白衣を着た医学生は、ただ白衣を着ただけにも関わらず、勉強に取り組む姿勢が大きく改善されました。
これは服の持つ「役割効果」の力が大きく働いています。
脳は現実と妄想の区別ができません。
普段着から白衣に着替えた瞬間から、脳はもう医師になっていると勘違いして、医師のように振る舞うようになります。
また白衣姿の自分を見ることでよりその気になります。
その結果、勉強の成績も上がっていったのです。
コスチュームの持つ「役割効果」を武器にするには?
「役割効果」を持つコスチュームの力がわかってきました。
服装の持つ役割によって気持ちが変われば、行動は変わります。
行動が変われば、手に入る成果が変わります。
ぜひコスチュームの持つ「役割効果」を若手営業マンのあなた自身に活用したいですよね。
ではこのコスチュームの持つ力を自分のものにするにはどのようにしたら良いでしょうか。
結論、営業マンの衣装である「ビジネスファッション」に意味を持たせましょう。
営業マンのビジネスファッションでは、
- 漫才師でいう漫才スーツ。
- 医者や研究者でいう白衣。
- 飲食店でのユニフォームのようなものです。
この服を着た自分はどんなキャラクターなのかがわかりやすい服装を手に入れることで、その服を着ることで一気に仕事モードになることができます。
まずはあなたのビジネスファッションに意味を持たせるところから始めていきましょう。
あなたが手に入れたい成果や印象が生まれるスーツを着よう。
では早速「役割効果」を持ったあなたの武器になるスーツを手に入れていきましょう。
そのために必要なのは以下3ステップになります。
- 手に入れたい成果や印象を決める
- その効果を持った見た目、デザインを知る
- 得た知識をもとにスーツを手に入れる
順に解説していきます。
1.手に入れたい成果や印象を決める
まずは手に入れたい成果や印象といった、未来のあなたがなりたい理想とする姿を決めていきましょう。
- 会社の中で部長として部下に慕われる人になりたい。
- プレゼンの場で大活躍をして、拍手喝采を手に入れた状態になりたい。
- 独立、起業して富や名声を手に入れたい。
- 妻、子どもと幸せな家庭を築ける社会人になりたい。
このようになりたい姿によって目指すゴールは変わってきます。
あなたの手に入れたい理想像をまとめてみましょう。
2.その効果を持った見た目、デザインを知る
手に入れたい理想の姿が決まれば、その姿を手に入れるビジネススーツを手に入れるために、スーツの基礎知識を知りましょう。
営業マンであればやはり成果や結果は欲しいものです。
- そのためにはどんなスーツが必要か。
- 清潔感を保つために必要なスーツの枚数は何枚か。
- スーツの色や柄、型はどんなものがいいのか。
- 理想の姿になるためのビジネススーツにどのくらいの予算か。
理想の姿を実現させる「役割効果」を持つスーツを手に入れるための知識を手に入れましょう。
3.得た知識をもとにスーツを手に入れる
理想像となる姿とスーツに関する知識を身につけたら、最後は理想像となるスーツを手に入れましょう。
理想とするビジネススーツを手に入れる方法は、量販店や百貨店、オーダースーツなどがあります。
百貨店などの既製品とオーダースーツの違いを知り、あなたの好みや価値観に合った方法で手に入れましょう。
まとめ:役割効果をあなたの見た目に盛り込もう!
今回は若手営業マンのあなたに向けて、この「役割効果」について深掘りをしながら、コスチュームから生まれる「役割効果」を味方につけるためにはどうしたら良いかを解説していきました。
「役割効果」とは特定の役割や立場にある人が、どのような行動を取るべきか自ら理解し、その役割や立場にふさわしい振る舞いをすることを指します。
そんな「役割効果」を若手営業マンであるあなたの武器にしていきましょう。
若手営業マンの制服は「ビジネスファッション」になります。
この「ビジネススーツ」を役割効果を持つものにしていきましょう。
そのために必要なのは以下3ステップになります。
- 手に入れたい成果や印象を決める
- その効果を持った見た目、デザインを知る
- 得た知識をもとにスーツを手に入れる
「役割効果」を武器にすれば、衣装から心が変わり、心が変わることで行動が変わり、行動が変わることで成果が変わります。
理想のする姿を身につけ、行動を変えていきましょう!
以上!
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